−骨組みチェック−

土台・床組み
基礎のすぐ上に水平に載せられる太い木材が土台です。縁の下で建物を支える重要な部分と言える。この土台のすぐ上に床組みの木材が組まれて1階部分の床になります。土台や床組みは完成後でも床下収納庫をはずせば点検することも出来るが、骨組みの段階でチェックすれば楽だし、隅々まで確実に確認できます。

土台が基礎に正しく載っているか?
 
床束が固定されているか?
土台の太さは10.5cmが標準だが、12cmあれば尚良い。土台が基礎の上からはみ出しているのはよくないので、写真のようにしっかり載っているかどうかをチェック。 床組みから床下まで垂直に伸びているのが床束だ。床下に束石を設けてその上に木材を載せる方法が一般的だが、最近は左写真のように金物や樹脂製の床束を用いるケースも増えている。いずれにせよ、足で蹴ってもびくともしないようしっかり固定されていることが肝心だ。

床下が乱雑ではないか?
床下が整然と片付いているかどうかもチェックしよう。ゴミや木片なども乱雑に落ちているようだと、その他の工事もいい加減なのではないかと疑わしくなります。



柱には、1階の床から屋根の小屋組までの長さの通し柱と、各階の高さと同じ長さの管柱、それらの間に入れる細い間柱の3種類があります。このうち建物を支える重要な存在なのが通し柱と管柱です。それぞれの太さの他、柱が床下換気口の上に載っていないか土台や梁と金具などでしっかり接合されているかといった点を確認します。

通し柱の太さは12cm角以上か
柱の太さは公庫基準で管柱が10.5cm角以上、通し柱が12cm角以上となっている。建物の四隅にある通し柱は13.5cm角が原則だが、ヒバやヒノキなど耐久性の高い木材を使ったり、所定の薬剤処理を行うなどの条件を満たせば12cm角でもOKだ。


筋かい・火打梁


筋かいの接合金物は正しいか?
 
火打ち梁の取り付けを確認
筋かいの接合部分には所定の金物を使う必要がある。クギだけで留められているようだと危険だ。柱と土台(または梁)とに均等に取り付けられているかも確認。筋かいと間柱が交差する部分は間柱を削り、筋かいを削ってはいけないことになっている。 写真のように火打ち梁に金物を使うケースも多い。火打ち梁と木材とが二等辺三角形になっているか、ボルトなどでしっかり接合されているかを確認する。

防腐・防蟻処理
土台など地面に近い部分の木材は湿気で腐りやすく、白蟻の被害を受けやすいので、適切な防腐・防蟻処理を行う必要があります。ただし、ヒノキやヒバなど樹種によっては薬剤処理が不要な木材もあります。
薬剤によっては色がつかないものもあるので、良く分からない場合は現場監督に聞いてみてください!


薬剤処理の高さを確認
 
土台の下が処理されているか?
公庫の基準では、骨組みのうち雨がかかる外壁部分については地面から1mの高さまで防腐・防蟻処理する事になっている。薬剤処理してある場合は木材が赤っぽくなっていることが多いので、所定の位置まで処理されているかをチェック。 土台の下の基礎に載せられる部分は施工後だと処理ができないので、あらかじめ薬剤を塗っておく。同様に木材のつなぎ目や穴(ほぞ穴)の部分などにも薬剤が塗られているか、細かい部分を確認しよう。


その他


小屋組みを点検
最上階の天井と屋根の間の骨組みが小屋組だ。出来れば最上階に上らせてもらって、木材にねじれやゆがみがないか、接合部分にゆがみがないかなどを点検しよう。

 
軒裏に金物が使われているか?
 
掃除が行き届いているか?
屋根の軒の裏に写真のようにひねり金物が使われていないと、強風などで屋根があおられる恐れがある。はしごに上るか、双眼鏡などを使ってチェックする。 掃除が行き届いた工事現場は見た目に気分がよいだけでなく、仕事振りも丁寧であることが期待できる。
ただし、現場で何か問題を発見したときは職人さんに直接言わず、現場監督や工務店の担当者などに聞いてみるようにしましょう!


 

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